宇野禅斗の一撃が、味方のかかとで同点ゴールに変わった
10月24日、アウェーでのVfBシュトゥットガルト戦。ボルシアMGは1点を追う展開から逆転し、3-2で勝利した。開幕から続いた6連敗を止めた今季初勝利である。2試合連続の先発となった宇野禅斗は、38分の同点ゴールの直接のきっかけを作っている。ただし、公式記録の得点者欄に宇野の名前は残らない。
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ボルシアMG公式が、かかとで決まった同点劇を実況
クラブ公式の試合レポートは、38分の同点ゴールをこう描写している。
38.: Borussia gleicht aus. Ullrich schlägt eine Flanke auf den zweiten Pfosten. Hendriks klärt zunächst, doch der Ball landet bei Uno. Scally lenkt die Volleyabnahme des Japaners aus fünf Metern mit der Hacke ins rechte Eck – 1:1.
(ボルシアMGが同点に追いつく。ウルリッヒが逆サイドのポストへクロスを送る。ヘンドリクスが一度クリアするも、ボールは宇野の元へ転がる。この日本人選手が5メートルから放ったボレーシュートを、スカリーがかかとで右隅へ押し込んだ – 1-1。)
出典: Borussia dreht das Spiel und feiert ersten Sieg(ボルシアMG公式・試合レポート、2026年10月24日)
公式の得点記録は「1:1 Scally (35.)」(※試合レポート本文の分数表記は38分)とスカリーの名前だけを載せており、宇野の関与は本文の描写でしか分からない。この試合、宇野はフローリアン・ノイハウスとダブルボランチを組んで先発し、10月18日のホッフェンハイム戦に続いて2試合連続の先発となった。
ゼロ分だった男が、記録の外側で結果に関わり続けている
宇野は開幕2試合、1分も出場できなかった。10月11日のケルン戦でようやくブンデスリーガ公式戦デビューを果たしたが、それも68分からの途中出場で、88分に放った17メートルのシュートは相手DFの背中に当たってわずかに得点を逃している。出場機会そのものが珍しかった選手が、10月18日には先発を勝ち取り、今回で先発2試合連続となった。
今回の同点ゴールへの関わり方は、これまでとは違う種類の「結果」である。デビュー戦の惜しいシュートは記録に残らない形で終わったが、今回のボレーは記録には残らないまま、ただし試合の結果には残る形で実った。ゴール自体の名義はスカリーのものでも、ウルリッヒのクロスからクリアボールを拾い、5メートルから迷わず振り抜いたのは宇野である。
10月16日のインタビューで、宇野は「この信頼に応えたい」と語っていた。この試合でブレッシン監督が語った次の言葉は、その具体的な中身を言い当てている。
Mit dem 1:1 war zu spüren, dass das Spiel kippt. Wir wurden in unseren Abläufen immer klarer und haben den VfB mehr und mehr vor Probleme gestellt.
(1-1に追いついた時点で、試合の流れが変わるのを感じた。我々の動きはどんどん明確になり、シュトゥットガルトをますます窮地に追い込んでいった。)
流れが変わった起点に立っていたのが宇野だった、という見方もできる。公式記録に名前が残るかどうかよりも、チームが6連敗を止めた一戦のどこに自分の仕事があったかが、この選手にとっては意味を持つはずだ。次に見るべきは、この2試合連続先発が一時的な起用なのか、ブレッシン体制での定位置になるのかである。
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