宇野禅斗、新指揮官が語った「起用する勇気」の中身

2026.10.10 宇野禅斗

ボルシアMGの宇野禅斗を、就任したばかりの新指揮官アレクサンダー・ブレッシンが名指しで評価した。起用する勇気は十分にあり、出場時間を得ると見込んでいるという発言である。10月11日(日本時間同日夜)のライン・ダービー、対1.FCケルン戦を前にした記者会見でのことである。

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ブレッシン「彼の成長を見てとても驚かされた」

10月9日の会見で、ブレッシンは宇野の起用についてこう語っている。

“Einen möglichen Einsatz von Zento Uno: Ich habe auf jeden Fall den Mut, ihn zu bringen. Ob von Anfang an oder nach 20 oder 30 Minuten, werden wir sehen. Zento bringt viele Tugenden mit, die für meine Spielidee wichtig sind: Er verteidigt nach vorne, hat eine gewisse Gier und sucht die Zweikämpfe. Auch nach einem Ballgewinn ist entscheidend, wie er weitermacht und ob sein erster Blick nach vorne oder nach hinten geht. Er hat mich damit sehr beeindruckt. Ich hoffe, dass er diese Entwicklung fortsetzt, und gehe davon aus, dass er Spielzeit bekommen wird.”

(宇野禅斗の起用の可能性について:起用する勇気は私には十分にある。最初からか、20分か30分してからかは分からないが、それは見てみよう。禅斗は私のサッカー観にとって重要な美徳を多く持っている。前からの守備、ある種の貪欲さ、そして球際を厭わない姿勢だ。ボールを奪ったあとにどう続けるか、最初に前を見るか後ろを見るか、そこも重要になる。彼はそれで私をとても驚かせた。この成長を続けてほしいし、出場時間を得ることになると見込んでいる。)

同じ会見でブレッシンは、板倉滉の状態にも触れている。

“Bei Tim Kleindienst und Ko Itakura könnte es eine Punktlandung werden. Da müssen wir in den nächsten 24 Stunden abwarten, wie sich die Situation entwickelt. Ich habe aber noch Hoffnung, dass uns beide zur Verfügung stehen.”

(クラインディーンストと板倉滉については、際どいタイミングになるかもしれない。今後24時間で状況がどう推移するか見極める必要がある。だが2人とも使える状態になるという望みはまだ持っている。)

出典: Blessin: „Wir müssen die Potenziale freisetzen“(ボルシアMG公式、2026年10月9日)

1カ月前の「0分」から変わったもの

当サイトが宇野を取り上げたのは9月11日、開幕2試合を終えて1分も出場していなかった時点だった。夏の加入時、強化責任者は「ドイツで成功するのに必要なものを備えている」と抽象的な言葉で宇野を評していたが、第2節は筋肉の負傷でメンバーから外れ、数字の上では0分のまま止まっていた。

今回ブレッシンが挙げた評価は、あのときより具体的である。前からの守備、貪欲さ、球際を厭わない姿勢、そしてボール奪取後に最初に前を見るか後ろを見るかという、攻守の切り替えの判断にまで踏み込んでいる。抽象的な美徳ではなく、練習で実際に見た動きへの評価だと読める内容である。

ブレッシン自身、就任からまだ1週間足らずの新指揮官である。同じ会見で「先週はチームを知り、一緒に働き、物事を指摘する必要があって多くが初めてだった」と述べており、宇野の起用方針もこの短い期間に固めた判断ということになる。前指揮官の下で0分だった選手が、就任1週間の新指揮官からは「起用する勇気がある」と名指しされた。ボルシアMGがここまで16失点を喫している守備の立て直しを、新指揮官が守備的な特長を持つ宇野に託そうとしている構図である。

ただし、これは「先発確実」という意味ではない。ブレッシン自身「最初からか、20分か30分してからかは分からない」と幅を残している。ライン・ダービーという負荷の大きい一戦で、新指揮官が実際にどこまで宇野を使うか。それが、この言葉の実質を測る最初の材料になる。

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