宇野禅斗「この信頼に応えたい」デビュー後、初めて語った胸の内
ボルシアMGの宇野禅斗が、クラブ公式サイトのインタビューに応じた。ケガでシーズン序盤を棒に振った日々をどう受け止めていたか、デビュー戦の手応え、そして日曜に初めて自国のスタジアムでプレーすることへの思い。10月11日のケルン戦でブンデスリーガ公式戦デビューを果たして以来、本人が初めてまとまった言葉で振り返った内容である。
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ケガの日々を「新しい環境に慣れる時間」と言い換えた
夏に加入しながら、開幕から負傷でメンバー外が続いていたことについて、宇野はこう振り返っている。
“Es war eine schwierige Zeit, weil ich mit einer Muskelverletzung zu kämpfen hatte und zunächst nicht spielen konnte. Gleichzeitig konnte ich diese Phase nutzen, um mich an das neue Umfeld und das Leben in Deutschland zu gewöhnen. Deshalb war die Zeit trotz der Herausforderung wichtig für mich.”
(筋肉の負傷と向き合わなければならず、最初はプレーできなかったので難しい時期だった。同時に、この期間を新しい環境とドイツでの生活に慣れるために使うこともできた。だから、大変ではあったが、この時間は自分にとって重要だった。)
デビューとなったケルン戦の瞬間については、具体的な1本のプレーを挙げて答えている。
“Kurz vor meiner Einwechslung haben wir ein Gegentor kassiert, wodurch die Situation für uns schwierig wurde. Trotzdem ist mir mein erster Pass gut gelungen, sodass ich ordentlich ins Spiel gefunden habe.”
(投入される直前に失点してしまい、チームにとって難しい状況になった。それでも自分の最初の1本のパスはうまくいって、試合にしっかり入っていくことができた。)
出典: Uno: „Ich möchte das Vertrauen zurückzahlen“(ボルシアMG公式、2026年10月15日)
「起用する勇気がある」への答えは、本人の口から出た
10月9日の会見でブレッシン監督は宇野について「起用する勇気は十分にある」「出場時間を得ると見込んでいる」と名指しで語っていた(前回記事参照)。今回のインタビューで、宇野はその評価を受けてこう答えている。
“Dass er mir in einer schwierigen Phase der Mannschaft die Möglichkeit gegeben hat, zu spielen, zeigt mir, dass er mir vertraut. Dieses Vertrauen möchte ich zurückzahlen. Ich werde weiter hart arbeiten, mich verbessern und alles dafür tun, dass ich möglichst häufig zum Einsatz komme und der Mannschaft helfen kann.”
(チームにとって難しい時期に出場の機会を与えてくれたことは、監督が自分を信頼してくれている証だと思う。この信頼に応えたい。これからも厳しく努力して、成長して、できるだけ多く試合に出てチームの助けになれるよう、できることをすべてやるつもりだ。)
監督の評価は言葉のやり取りで終わらず、本人の口から「返す」という具体的な意思として返ってきている。しかもその根拠として挙げているのは精神論ではなく、デビュー戦で実際に「最初の1本のパス」がうまくいったという、具体的な手応えである。前回記事で指摘した「抽象的な美徳ではなく、練習で見た動きへの評価」という評価軸は、本人側の言葉でも同じ解像度で返ってきた格好になる。
もう一つ、宇野は加入後まだ経験していなかったことに触れている。日曜に控えるホッフェンハイム戦が、自国のスタジアム(ista-Borussia-Park)での初めての試合になるという点である。
“Ich habe die Spiele im Stadion bereits von der Tribüne aus erlebt, aber selbst noch nicht vor so vielen Fans gespielt. Deshalb freue ich mich sehr auf diese Erfahrung.”
(スタジアムでの試合はすでにスタンドから経験しているが、自分自身がこれほど多くのファンの前でプレーしたことはまだない。だからこの経験をとても楽しみにしている。)
「スタンドから見ていた」選手が「信頼に応える」と語る側に回ったのが、この1か月半の実質である。9月の時点では開幕2試合0分、加入時の強化責任者の評価も「必要なものを備えている」という抽象的な言葉にとどまっていた。デビューを経て、評価の言葉も、それに応える本人の言葉も、どちらも具体的になった。次にその言葉が試されるのは、本人にとって初めてとなる自国スタジアムでのホッフェンハイム戦である。
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