守備の関根大輝が、取り消しの1分足らず後に生んだ同点弾

2026.10.31 関根大輝
Rothenhagen Sekine Madsen Nekic Parduzi Ugoh Meffert Davidsen Kapralik Harres Therkelsen
対ホッフェンハイム戦(DFBポカール2回戦、PK戦5-4で勝利)、キールの先発(4-3-3) 4-3-3 出典: クラブ公式の試合レポート。先発の並び順に基づく

DFBポカール2回戦、ホルシュタイン・キール(2部)は10月28日、ブンデスリーガのホッフェンハイムと120分を1-1で終え、PK戦5-4の末にベスト16進出を決めた。相手の2点目がオフサイドで取り消された1分足らず後、クラブ公式が名指しで描写したスルーパスで同点弾を演出したのは関根大輝だった。

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取り消しの1分足らず後に、関根のパスが同点弾を呼んだ

ホッフェンハイムはアダム・フロゼクの先制点(11分)で主導権を握り、23分にはティム・レンパーレが追加点を決めたかに見えた。だがVARの確認でオフサイドと判定され、この得点は取り消された。クラブ公式の試合レポートは、その直後の展開をこう記している。

Keine 60 Sekunden später lag der Ball im Netz der Gäste – und plötzlich stand es 1:1 statt 0:2! Hiroki Sekine hatte mit seinem Steckpass Kapralik gefunden, der in den Strafraum dribbelte und die Kugel mit der Pike im langen Eck versenkte (23.).

(60秒とたたないうちに、ボールはアウェー側のゴールネットに突き刺さった――0-2のはずが、突如1-1になった! 関根大輝のスルーパスがカプラリクを見つけ、カプラリクはペナルティーエリアへドリブルで持ち込み、足の外側で逆サイドの長い角度に流し込んだ(23分)。)

出典: 5:4 nach Elfmeterschießen! Holstein ringt Hoffenheim nieder(ホルシュタイン・キール公式、2026年10月29日)

同点に追いついたキールは、その後も最終スコアを動かせないまま120分を終えた。延長戦ではGKリオ・ローテンハーゲンがアンドレイ・クラマリッチの強烈なシュートを止めるなど粘りを見せ、試合はPK戦に突入する。先攻のキールはクヴィリタイアが外すなど苦しい立ち上がりとなったが、最後はホッフェンハイムの5人目マッツ・ロッツの一撃をローテンハーゲンが止め、5-4でベスト16進出を決めた。なお、ホッフェンハイムの先発センターバックには、今季ホッフェンハイムへ移籍した町田浩樹の名前もあった。

「割られる側」から「生み出す側」へ変わった23分

関根にとって、このシーズンの歩みは守備の場面で記憶されてきた。9月19日のオスナブリュック戦ではオウンゴールで同点を許し、10月25日のドレスデン戦ではクラブ公式が「同点への最大のチャンス」と位置づけた相手のシュートをブロックして逃げ切りに貢献した。いずれも、相手の攻撃を止める側としての関根だった。

今回の場面はその裏返しだ。1部クラブに2点目を許しかけた直後、守備に回るのではなく自ら縦パスを通し、カプラリクのドリブルと合わせて得点を作り出している。しかも相手はブンデスリーガの中位クラブで、キール自身にとって今季最大級の格上との一戦だった。守備の局面で信頼を積み重ねてきた右サイドバックが、攻撃の組み立てでも名前を刻んだという点で、これまでの2本の記事とは質の異なる場面と言える。

PK戦の末にホッフェンハイムを跳ね返した一戦は、キールにとって今季ここまでで最も大きな勝利だろう。この経験を経て、関根の起用のされ方が守備専従から一歩広がっていくのか、次節以降の起用法に注目したい。

試合のハイライト映像は、ホルシュタイン・キール公式YouTubeチャンネルで探したが、この試合については記者会見・舞台裏映像のみが公開されており、ゴールシーンを含む試合ハイライトは見つからなかった。

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