暫定体制初陣、石渡のこぼれ球がSTVVの欧州無敗守る

2026.11.06 石渡ネルソン小久保玲央ブライアン新川志音
小久保 ピュペ ムスリウ 谷口 ヴァンウェセマール シサコ 石渡 新川 セヴァウイ ソエル・ソエル ムブク
シント=トロイデンの先発(4-3-3) 4-3-3 出典: STVV日本公式サイトの試合レポートの表記順。左右の配置は公式に明示が無いため、表記順に並べている

シント=トロイデンが11月6日未明(現地5日)、UEFAカンファレンスリーグ・リーグフェーズ第3節でSKブランとホームで対戦し、1-1で引き分けた。リーグ戦5連敗を受けてフレデリック・デ・メイヤー監督との契約を解除した直後、暫定体制で臨んだ初めての試合。後半48分に石渡ネルソンがこぼれ球を押し込んで先制点を奪い、欧州コンペティションでの開幕3試合無敗(2勝1分)を継続した。

あわせて読みたい:小久保が終盤に2連続セーブ、STVV欧州初陣で開幕2連勝

48分、こぼれ球を自ら押し込んだ石渡

出典: STVVがSKブランと1-1で引き分け!ECL開幕3戦負けなしに(STVV日本公式サイト)

クラブ公式は後半開始直後の先制点の場面を、こう記録している。

迎えた後半の立ち上がり48分、STVVに待望の先制点が生まれる。後方からのビルドアップから、ヴァンウェセマール選手とムブク選手の連係で中央を突破。走り込んだネルソン選手が放ったシュートは一度GKに防がれるも、こぼれ球を自ら押し込んでネットを揺らし、貴重な先制点を奪う。

その後は追いつきたいブランに押し込まれる時間帯が続いたが、65分にはGK小久保玲央ブライアンがエリクセン選手との1対1をビッグセーブで凌ぎ、リードを守る働きを見せた。それでも79分、クロスからマティセン選手に頭で合わせられて失点し、試合は1-1の振り出しに戻って終了した。先発復帰した谷口彰悟に加え、新川志音はUEFAコンペティション初スタメンを飾り、24分・42分と2度の決定機を作ったが、いずれも枠外とGKのビッグセーブに阻まれている。

監督を解任しても、ピッチの個人の質は解任されなかった

リーグ戦5連敗の責任を取る形でデ・メイヤー監督との契約を解除し、チームとして最も不安定なタイミングで迎えた一戦だった。それでも石渡が見せたのは、こぼれ球に誰より早く反応して押し込むという、プレッシャーの質とは無関係に発揮される個人の技術だった。指揮官が代わっても、選手個々の基礎的な強みまでは失われていなかったということになる。

一方で、リードを守り切れない課題はこの試合でも変わらなかった。9月のウェステルロー戦では小久保が好セーブを見せながらリードを守れずに敗れ、10月のミッティラン戦では終盤2連続セーブで1点のリードを守り切った(小久保が終盤に2連続セーブ、STVV欧州初陣で開幕2連勝)。今回は65分に小久保が同じように決定機を防いだにもかかわらず、79分に失点して追いつかれている。守備陣の踏ん張りが結果に結びつくかどうかは、依然として試合ごとに振れ幅があるというのが実情だろう。リーグ戦とは裏腹に欧州での無敗記録(2勝1分)が続いているのは、チームとしての安定感よりも、こうした個々の決定的な仕事の積み重ねによるところが大きいと見てよさそうだ。

石渡ネルソン・小久保玲央ブライアン・新川志音の他の記事