後藤啓介、62分投入は自己最速 今回は決めずに演出した
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| 試合 | 後藤啓介、今季公式戦6試合の投入時刻(分) |
|---|---|
| モーターウェル戦 | 80 |
| 開幕節 | 80 |
| 第2節 | 81 |
| シャルケ戦 | 68 |
| ヴォルフスブルク戦 | 67 |
| アウクスブルク戦 | 62 |
10月31日のブンデスリーガ第8節、フライブルクはアウェーでアウクスブルクに2-1(前半0-1)で逆転勝ちした。62分に鈴木唯人と入れ替わりで入った後藤啓介は、その2分後に生まれた同点弾で、決めた側ではなく決めさせた側に回っている。
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フライブルク公式、途中出場4人の「準備」を振り返る
クラブ公式の試合レポートは、見出しを「Zwei Joker treffen zum Auswärtssieg(2人のジョーカーがアウェー勝利を決めた)」とし、こう書き出している。
Am späten Samstagnachmittag schlug in Augsburg die Stunde der Joker. Keisuke Goto, Igor Matanovic, Vincenzo Grifo, Cyriaque Irié: Alle hatten sie beim späten, insgesamt aber verdienten Auswärtssieg gegen den FCA ihre Füße im Spiel.
(土曜午後遅く、アウクスブルクでジョーカーたちの時間が訪れた。後藤啓介、イゴール・マタノビッチ、ヴィンチェンツォ・グリフォ、シリアック・イリエ。土壇場ながら全体では値千金のアウェー勝利に、全員が足を絡めていた。)
試合は18分、元フライブルクのグレゴリッチが左からのクロスに合わせて先制。フライブルクは前半を0-1で折り返す。後半に入ってもしばらく膠着状態が続いたが、62分に鈴木唯人に代えて後藤を、同時にシェルハントに代えてグリフォを投入した。
その2分後、均衡が動いた。
Der kurz zuvor eingewechselte Keisuke Goto leitete mit einem schönen Pass in die Tiefe ein, Yannik Engelhardt spitzelte die Kugel zu Matanovic und der Stürmer drückte von der Strafraumkante unhaltbar zum 1:1 ab (65.).
(直前に投入されたばかりの後藤啓介が美しい縦パスで起点を作り、ヤニック・エンゲルハルトがつま先でマタノビッチへ流し、ストライカーがペナルティエリア角から押し込んで1-1とした〈65分〉。)
85分には、同じく途中出場のグリフォが左サイドから柔らかいクロスを送り、途中出場のイリエが競り勝って2-1。両ゴールとも、ベンチから入った選手どうしが絡んで生まれている。
シュスター監督は、途中出場の4人についてこう振り返った。
Wir haben gestern Abend schon zu den Jungs gesagt, dass es gut sein kann, dass ihr Moment heute kommen wird. Es ist wichtig, dass sie gedanklich voll da waren. Das war heute der Schlüssel.
(昨日の夜にはもう、彼らに「今日はお前たちの瞬間が来るかもしれない」と伝えていた。彼らが精神的に十分に準備できていたことが重要で、それが今日の鍵だった。)
出典: Zwei Joker treffen zum Auswärtssieg(SCフライブルク公式・試合レポート、2026年10月31日)
いつもは決める後藤が、今回は決めさせた
後藤がフライブルクで途中出場して絡んだゴールは、これが4度目ではない。だがこれまでの3度は、すべて後藤自身が決めている。モーターウェル戦(カンファレンスリーグ・プレーオフ)はアディショナルタイムのヘディングで初ゴール、シャルケ戦は鈴木の退場を受けて入り68分からの終盤に決勝点、ヴォルフスブルクとのDFBポカールでは同点弾と決勝点の2得点。後藤の途中出場は、これまで「後藤が決める」という一つの型しか見せてこなかった。
今回はその型が初めて崩れている。65分の同点弾を決めたのはマタノビッチで、後藤は美しい縦パスでお膳立てをする役に回った。シュスター監督の「彼らは精神的に十分に準備できていた」という言葉は、本来は4人全員への総括だが、ピッチの上では後藤が自分で仕留めずに次の選手へつなぐという、これまでにない形で具体化されている。
投入時刻にも変化がある。クラブ公式の試合レポートで確認できる後藤の投入時刻は、開幕節と第2節が80分前後、シャルケ戦が68分、ヴォルフスブルク戦が67分、そして今回が62分と、直近3試合は毎回前回より早まっている。シャルケ戦の68分は鈴木が退場した結果の特殊な早まりだったが、ヴォルフスブルク戦と今回は、どちらも鈴木が負傷も退場もしていない通常の交代だった。それでも67分から62分へとさらに5分早まっている。チームが公式戦で崩れていない今も、後藤に与えられる出場時間はじわじわ伸び続けている。
結果を決めたのが自分の足元でなくても、後藤が関わった試合でフライブルクが負けたことはまだない。「決める」から「決めさせる」へ――後藤の持ち場が広がりつつあるのか、この1試合だけでは判断できない。次に途中出場する試合で、決めるのか、決めさせるのか、投入はまた早まるのか。それぞれが答えに近づく材料になる。
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