中村敬斗、逆サイドへの一本が生んだ先制点 代表復帰後初先発でウルグアイ撃破に貢献

2026.09.25 中村敬斗

【ハイライト】日本代表vsウルグアイ代表|2026 9.24 キューアンドエースタジアムみやぎ|SAMURAI BLUE|キリンチャレンジカップ 2026(JFATV 公式チャンネル)

早川 伊藤洋輝 板倉滉 瀬古歩夢 中村敬斗 佐野海舟 佐野航大 松木 鈴木唯人 堂安律 前田大然
日本のスターティングメンバー(3-4-2-1)。中村敬斗は左のウイングバック 3-4-2-1 出典: 先発11人・出場時間はJFA公式(試合記録)。布陣の形と左右配置はJFA自身が明示したものではなく、キックオフ前の複数の日本語スポーツメディア(ゲキサカ等)のスタメン発表報道に基づく推定

リヨンの中村敬斗が、9月24日のキリンチャレンジカップ2026・ウルグアイ戦でA代表に復帰し、そのまま先発した。試合開始11分、日本の先制点は中村の逆サイドへの一本のパスから生まれている。

あわせて読みたい:中村敬斗「運もあった」欧州初先発でリヨンの2点目に絡む

あわせて読みたい:松木玖生、A代表デビュー戦の11分で先制点 中村敬斗のパスを持ち運んでゴール

現地はこう書いた

リヨン公式は、先制点の場面をこう描写している。

Après une séquence construite depuis le côté droit, Keito Nakamura effectuait une ouverture vers le côté opposé, permettant à Kuryu Matsuki de récupérer le ballon dans le camp uruguayen. Le jeune international japonais a alors tenté une frappe du pied gauche qui a terminé dans le petit filet opposé.

(右サイドで組み立てられた一連の流れのあと、中村敬斗が逆サイドへ展開のパスを送り、松木玖生がウルグアイ陣内でボールを受けた。若き日本代表は左足でシュートを放ち、ボールは逆サイドのゴール隅に収まった。)

出典: Sélection : Nakamura passeur avec le Japon contre l’Uruguay(リヨン公式・2026年9月24日)

記事はこの1本にとどまらず、中村が90分近くにわたって攻撃の起点になり続けたことも具体的に書いている。

À la 24e minute, parti depuis le côté gauche, il a provoqué directement la défense uruguayenne, parvenant à éliminer Nahitan Nández puis Lucas Torreira avant de pénétrer dans la surface. […] À la 52e minute, il a notamment réalisé une nouvelle percée remarquée sur son côté. Après avoir éliminé son adversaire direct, il a obtenu une faute de Rodrigo Bentancur dans le camp uruguayen.

(24分、左サイドから持ち上がった中村は、ナイタン・ナンデスとルーカス・トレイラを次々にかわしてボックスへ侵入した。[中略]52分にも同じサイドで際立った突破を見せ、直接の相手をかわしてボックス内でロドリゴ・ベンタンクールのファウルを引き出した。)

出典: 同上

日本はこの後、42分にマキシミリアノ・アラウホに追いつかれたが、アディショナルタイムの2発(塩貝健人、上田綺世)で突き放し、3-1で勝利した。中村は83分に交代するまでピッチに立ち続けている。

守備の選手という評価に、攻撃の結果が追いついた

1週間前のリヨン公式サイトに登場した中村評は、「特に守備面でよく働いた」というフォンセカ監督のコメントが中心だった。攻撃面への言及は「ボールを持ったときは質の高い選手だ」という一言にとどまり、具体的な数字や場面は伴っていなかった。

今回、代表の舞台でクラブ公式自身が書いたのは、その逆の中村像である。先制点に直結する展開パス、単独でディフェンダー2人をかわしてのボックス侵入、ファウルを引き出す突破——守備面の言及は一つも無く、90分近くを通して攻撃を作り続けた選手として描かれている。

同じ「中村敬斗」という主語に対して、クラブが1週間で異なる面を強調したことになる。

もう一つ見えるのは、リヨンでの立ち位置とのずれである。9月17日のアンデルレヒト戦でリヨン移籍後初先発を果たした中村だが、3日後のレンヌ戦ではスタメンから外れていた(本サイトはこの試合での出場の有無を確認できていない)。クラブでの序列がまだ定まりきらない中、代表では中盤より前の全ポジションに関わる中心選手として90分近く使われた。

所属クラブと代表とで求められる役割の重なり方は、今後の中村自身の立ち位置を占ううえでも見ていく価値がありそうだ。

日本はキリンチャレンジカップを1勝で終え、9月28日にベネズエラ戦、10月にキリンカップサッカー2026を控える。中村がこの流れのまま次戦以降も先発を続けるかどうかは、まだ分からない。

中村敬斗の他の記事