肩書はFW、数字は別 北野颯太をザルツブルクはどう使うか

2026.09.12 北野颯太
0 50 100 150 パス全体 139パス全体65相手陣内へ46相手陣3分の1へ
北野颯太のパスが届いた位置(今季3試合の合計) 単位: 本 出典: オーストリア・ブンデスリーガ公式の選手ページ
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試合北野颯太のパスが届いた位置(今季3試合の合計)(本)
パス全体139
相手陣内へ65
相手陣3分の1へ46
Zawieschitzky Schmid Drexler Boma Veratschnig Mazurek Barry Vertessen Kitano Redzic Tabakovic
ザルツブルクの先発(4-2-3-1) 4-2-3-1 出典: レッドブル・ザルツブルク公式の先発表。各選手の配置座標が公式データに入っており、それに従って並べている

オーストリア・ブンデスリーガ公式は、北野颯太のポジション欄に Stürmer(FW)と書いている。

だが、同じ公式が出している今季の数字を並べると、別の輪郭が出てくる。シュートは3試合で6本。パスは139本ある。

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現地はこう書いた

リーグ公式の選手ページには、北野の基本情報がこう並んでいる。

Größe: 172 cm / Gewicht: 60 kg / Fuß: Rechts / Position: Stürmer / Nationalität: Japan / BL-Debüt: 2.8.2025

(身長172cm、体重60kg、利き足は右、ポジションはFW、国籍は日本、リーグ戦デビューは2025年8月2日。)

同じページの2026/27シーズンの欄には、出場3試合・271分・1得点1アシストと書かれている。内訳はこうである。

項目公式の数字
パス139本(精度80%)
相手陣内へのパス65本(精度78%)
相手陣3分の1へのパス46本(精度78%)
シュート6本(うちペナルティエリア内5本)
空中戦2回・うち勝ったのは0回
デュエル全体26回・勝ったのは9回(40%)
タックル6回・成功3回
インターセプト1回

出典: Sota Kitano(オーストリア・ブンデスリーガ公式)

直近のリーグ戦は8月30日、ホームでのFKアウストリア・ウィーン戦だった。ザルツブルクが4-1で勝ち、北野は先発して交代の記録が無い。

クラブ公式の先発表では、北野の配置は最前線のタバコビッチのひとつ後ろ、3枚の中央である。試合はダニー・レール監督が指揮した。

クラブ公式のライブテキストは、55分の3点目の場面で北野に触れている。

Zunächst schickt der Mann aus Burkina Faso Kitano in die Spitze, wenig später hat Camara das Spielgerät aber erneut an seinem Fuß.

(まずブルキナファソ出身のその男が北野を前線へ走らせる。だがしばらくすると、ボールは再びカマラの足元にあった。)

出典: Bundesliga 26 Runde 5: FC Red Bull Salzburg vs FK Austria Wien(レッドブル・ザルツブルク公式)

それがどういう意味か

数字の重心が、点を取る位置にない。

3試合でシュートは6本。同じ3試合でパスは139本ある。そのうち65本が相手陣内に入り、46本が相手陣の3分の1に届いている。パス全体の3分の1が、最も前のゾーンに入っているという配分である。

一方で、身体をぶつける局面の数字は低い。デュエル26回のうち勝ったのは9回で、公式はこれを40%と書いている。空中戦は2回あって、勝った回数は0である。172cm・60kgという公式の記載を見れば、想像はつく。

シュート6本のうち5本はペナルティエリア内から打っている。外から狙う選手ではなく、中で受けてから打つ選手だという内訳になる。

守備の数字も少ない。タックル6回・インターセプト1回。前に張って、受けて、前へ配る。クラブ公式の配置座標(最前列のひとつ後ろの中央)と、リーグ公式の数字の形は、同じ方向を指している。

リーグ公式が書く Stürmer という肩書は、実際の役割より前に寄っている。ザルツブルクが使っているのは、最前線のタバコビッチに当てて、その落としを前へ運ぶ位置の選手である。

何がまだ分からないか

リーグ公式の数字は、内訳が合わない箇所がある。短いパス99本とロングパス6本を足すと105本で、総パスの139本に届かない。シュートも枠内3本/全6本なら50%だが、公式は「シュート精度67%」と書いている。

これは当方で足し算・割り算をして気づいたものである。公式が定義を公表していない以上、内訳の項目を単独で読むことはできない。表の数字はあくまで公式の記載どおりに並べた。

5試合中2試合に出ていない理由は、公式のどこにも書かれていない。起用の判断なのか、負傷なのか、別の事情なのかは分からない。

1得点1アシストがどの試合のものかも取れていない。選手ページの「Spiele(試合別)」タブはJavaScriptで描画され、HTMLには数字が入っていない。

そして、この記事を書いている時点で第6節はまだ終わっていない。現地9月11日19時30分開始のSVリート戦について、クラブ公式は先発11人を発表しており、そこに北野の名前がある。試合後の数字が出れば、上の内訳は1試合ぶん動く。

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