福田師王の独走、止めたのは反則だけだった

2026.10.28 福田師王
Bernat Kobald Franke Tremoulet Pinto Pedrosa Civeja Väänänen Olfi Egloff Wanitzek Fukuda
対ボルシアMG戦(DFB杯2回戦、10月27日・アウェー0-2敗戦)、カールスルーエの先発(3-4-2-1) 3-4-2-1 出典: ボルシアMG公式の試合レポート(Statistik欄)

カールスルーエSC公式が9月11日に載せたインタビューで、福田師王はこの日の対戦についてこう語っていた。「素晴らしい組み合わせだ!試合をとても楽しみにしている!」。その一戦は0-2の敗戦に終わったが、福田個人は古巣ボルシアMGのキャプテンを一発退場に追い込む39分の場面を作った。

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ボルシアMG公式が「元ボルシアの福田」への反則と明記

DFB杯2回戦、ボルシアMGはホームでカールスルーエSCを2-0で下した。試合を決定づけたのは39分の出来事だった。ボルシアMG公式の試合レポートはこう描写している。

Fukuda dreht sich nach einem Zuspiel von Väänänen um Sander herum und hätte freie Bahn, wird aber kurz vor dem Strafraum von Borussias Kapitän festgehalten. Nach VAR-Eingriff wertet Lechner die Aktion als Notbremse und zückt die Rote Karte.

(ヴェーネネンからのパスを受けた福田はサンダーをかわして反転し、独走できるはずだったが、ペナルティエリア手前でボルシアのキャプテンに引き倒された。VARの介入を経て、レヒナー主審はこのプレーを決定機阻止と判定し、レッドカードを示した。)

出典: Borussia zieht in Unterzahl ins Achtelfinale ein(ボルシアMG公式、2026年10月28日)

退場したのはキャプテンのフィリップ・サンダー。ボルシアMG公式は別記事で、DFB裁定機関がサンダーに「Sperre von zwei DFB-Pokalspielen」(DFB杯2試合の出場停止)を科したと伝え、その理由を「Notbremse gegen den Ex-Borussen Shio Fukuda」(元ボルシア所属の福田師王への決定機阻止)と明記した。福田自身がボルシアの下部組織出身であることを、対戦相手の公式サイト自身が認めている格好だ。

出典: Sander für zwei Pokalspiele gesperrt(ボルシアMG公式、2026年10月28日)

福田が見せ場を作ったのはこの場面だけではない。8分にもKSCに同点の好機が訪れていた。

Fukuda wird in die Tiefe geschickt und spielt den Ball zu Wanitzek, der im Rückraum auf Egloff ablegt. Dessen Distanzschuss pariert Batz stark.

(裏へ送られた福田がヴァニツェクへパス、ヴァニツェクが下げたボールをエグロフが受けて放ったミドルシュートを、GKバッツが好セーブした。)

試合後、ボルシアMGのアレクサンダー・ブレッシン監督はこの退場について自ら理由を認めている。

Allerdings hatten wir im Zentrum teilweise zu große Abstände, was letztlich auch zur Roten Karte geführt hat.

(ただ、中盤の中央で間延びする場面があり、それが最終的にレッドカードにもつながった。)

出典: Stimmen zu #BMGKSC(ボルシアMG公式、2026年10月28日)

敵将が自ら明かした綻びは、福田が突いた場所だった

KSCは1点リードを許し、39分以降は10人のボルシアMG相手に数的優位を得ながらも、後半開始4分の失点(49分)で突き放され、0-2で2回戦敗退となった。チームとしては完敗だが、福田個人の数字は対照的だ。敵将であるブレッシン監督自身が「中盤の中央で間延びした」と試合後に認めた綻びは、まさに福田が39分にボールを受け、サンダーを置き去りにして突いた場所だった。福田のドリブルがそのまま決定機になっていたかは分からない。だが相手が反則でしか止められなかった事実と、その反則がDFBによって2試合の出場停止という数字に変わった事実は、福田がこの夜どれだけ危険な存在だったかを物語っている。

ボルシアMG公式が福田を「元ボルシア所属」と呼んだことも見逃せない。カールスルーエでの直接対決は、育成年代を過ごしたクラブへの意趣返しという側面も持っていたことになる。9月のインタビューで福田は「楽しみにしている」と語っていたが、チームは敗れながらも、本人にとっては古巣相手に強い印象を残す90分になったと見てよさそうだ。

なお、この試合にはボルシアMGに所属する板倉滉も77分から途中出場し、85分には自らボールを奪ってミドルシュートを放ったが、KSC守護神ベルナトに阻まれている。板倉は肩の手術明けだったジェンス・カストロプと並び、今節メンバー入りを果たしたばかりだった。

試合のハイライト映像は、ボルシアMG公式・カールスルーエSC公式のYouTubeチャンネルで確認したが、いずれも試合後の記者会見動画のみでハイライト映像は見つからなかった。DAZN Japan公式チャンネルでも該当する動画はなかった。

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