上田綺世、こぼれ球を逃さず先制 4戦4発で大会MVPに
リールの上田綺世が、10月5日のキリンカップサッカー2026決勝・対ニュージーランド代表戦で先発した。日本が直前の3試合で続けていた3バックを4バックに替え、上田を1トップに据えたこの一戦で、上田は前半28分に先制点を記録した。LOSCリール公式によれば、この代表ウィークは4試合4得点で終え、大会MVPにも選ばれている。
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28分のこぼれ球と、4戦4発のMVP
JFA公式は10月6日公開の試合レポートで、先制点の場面をこう描写している。
先制は28分でした。久保選手がペナルティエリア右に深く持ち込み、上がってきた中野選手にボールを預け、中野選手がクロスを入れると、ゴール前で相手DFに当たってこぼれたボールを上田選手が逃さず、左足で捉えてゴールネットを揺らしました。
出典: 【Match Report】SAMURAI BLUE、上田選手、堂安選手の得点でニュージーランド代表に勝利、キリンカップサッカー2026優勝(JFA公式・2026年10月6日)
同じ場面について、上田本人はこう振り返っている。
しっかりとまじめに対応してくる相手で、前半はクロスが少なめでした。そこはもうちょっと欲しかったという思いはありますが、入り方を自分のなかでトライしたなかで、こぼれ球から点を獲れたのは良かったと思います。
出典: 同上
リール公式も10月6日、自クラブの代表活動選手をまとめる記事で上田に触れている。
Titulaire à la pointe de l’attaque des Samurai Blue, le buteur lillois a ouvert le score (28’), avant de céder sa place à la 78ème minute. Avec 4 buts en 4 matchs durant cette trêve internationale, Ayase Ueda a d’ailleurs été élu meilleur joueur du tournoi.
(サムライブルーの1トップで先発したこのリール所属FWが28分に先制点を決め、78分に退いた。今回の代表活動は4試合で4得点となり、上田綺世は大会のMVPにも選ばれている。)
出典: Une nouvelle coupe au palmarès de Ueda et Verdonk(LOSCリール公式・2026年10月6日)
先発でも、仕事の早さは途中出場と同じだった
当サイトがこの代表ウィークで上田を取り上げるのは3本目になる。9月24日のウルグアイ戦では後半途中出場からアディショナルタイムに1アシスト・1得点、9月28日のベネズエラ戦でも後半途中出場から同点弾とアディショナルタイムのPKの2得点と、2試合続けて「ベンチから入って終盤にねじ込む選手」として描かれてきた。
キリンカップ決勝はそこからの変化だった。日本がこの代表ウィークで初めて4バックを採用した一戦で、上田は1トップの先発に回った。短い出場時間の中で結果を出し続けてきた選手が、今度は長い時間を任されてどうなるか。答えは前半のうちに、しかも開始28分という早い時間に出ている。久保のパスを中野がクロスに変え、こぼれ球に上田が反応するまでの一連の流れは、本人が「入り方を自分のなかでトライした」と語るとおり、先発ならではの助走の中でつかんだ形だった。
LOSC公式が伝えた「4試合4得点」は、ウルグアイ・ベネズエラでの途中出場2発に、この日の先発ゴールを足した数字と見てよい。出場時間が短かろうと長かろうと、結果を出す頻度そのものは変わらなかった、という見方もできる。次の代表活動は11月のシンガポールでのブラジル・パラグアイ戦で、リールでの起用状況とあわせて、代表でも先発の座を維持できるかが焦点になる。
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