高井幸大、谷口と並んだ初先発は2人ともオウンゴールで3連敗

2026.10.12 高井幸大谷口彰悟
小久保 畑 高井 谷口 ヴァンウェセマール メルラン シサコ 荒木 セヴァウイ バジュダル 松澤
シント=トロイデンの先発(4-3-3)。クラブ公式の試合レポートに出た選手の並びをもとに作成。左右の配置は記事に記載が無いため、本文に出た順で並べている 4-3-3 出典: シント=トロイデン日本公式サイトの試合レポート

ベルギー・ジュピラー・プロリーグ第8節、シント=トロイデンは最下位のメヘレンに3-4で敗れ、3連敗となった。移籍後初めてスタメンに名を連ねた高井幸大は、谷口彰悟とセンターバックで並んだ。だが90分の中身は、2人がそれぞれ別の時間にオウンゴールを献上する試合になった。

あわせて読みたい:高井幸大、決める前にアントワープ戦をスタジアムで観ていた

24分と39分、高井と谷口がそれぞれオウンゴール

クラブ公式の試合レポートは、前半の失点をこう書いている。

24分右サイドかを突破されるとクロス対応をした高井のオウンゴールとなり先制を許してしまう。

39分スローインからゴールに迫られると最後は谷口のオウンゴールでさらに突き放されてしまう。

この間の34分にも、小久保玲央ブライアンが一度防いだシュートのこぼれ球をミシェズに押し込まれ、メヘレンに3点目を許した。前半を3-1で折り返したシント=トロイデンは、後半開始後の49分にセヴァウイが1点を返すが、62分には小久保の好セーブの直後に再びラマンへ決められ、4失点目。71分には途中出場の新川志音のクロスからソエル・ソエルが押し込み4-3まで詰め寄ったものの、試合はそのまま終わった。

出典: 高井幸大選手 移籍後初先発も最下位メヘレン相手に不覚 3連敗を喫する(シント=トロイデン日本公式サイト・2026年10月12日)

記事の見出し自体が「移籍後初先発も」「不覚」「3連敗」という言葉を選んでいる。クラブ自身が、この試合を高井のデビュー戦として位置づけた上で、結果を厳しく総括している。

『並ぶのか、入れ替わるのか』に出た答えは、オウンゴールだった

9月1日の加入発表記事で、高井は「谷口(彰悟)選手とは、川崎フロンターレと日本代表でともにプレーした経験があります」と語り、クラブCEOの立石敬之は「右足、左足の両方を高いレベルで使いこなせることに加え、空中戦にも強さを発揮するなど、我々のディフェンスにとって理想的な選手」と評していた。当時の記事は、この2人がセンターバックで並ぶのか、それとも一方が外れる形になるのかは分からない、と書いて終わっている。

第8節になって、答えが出た。2人は並んだ。そしてその初めての組み合わせの90分で、2人ともがオウンゴールを献上した。CEOが挙げた「両足を高いレベルで使える」「空中戦に強い」という評価は、24分の場面——右サイドを突破されたクロスへの対応——がまさにその守備力を問われる局面だっただけに、結果との落差が大きい。

もう1つ、この試合には時間軸の比較がある。クラブ公式は「昨シーズン4戦4勝と相性の良かったメヘレン戦」とわざわざ書いている。最下位との対戦で4戦全勝だった相手に、今シーズンは3連敗目を喫した。高井・谷口という新しい組み合わせが生まれたタイミングと、チームの成績が下向いているタイミングが重なったことになる。これは2人の個人の資質というより、再編直後の守備ラインがまだ連係を欠いている、という見方もできるだろう。

試合を通じて明るい材料が無かったわけではない。小久保は34分と62分に好セーブを見せており、後半は途中出場の新川のクロスから反撃の1点が生まれている。次節、この2人が再び並ぶのか、それとも組み合わせが変わるのかが、次に見るべき点になる。

高井幸大・谷口彰悟の他の記事