菅原由勢、デビュー22分からPK弾の90分フル出場へ

2026.10.05 菅原由勢
Radunović Sugawara Mina Kofler Aurelio Adopo Winks Fazzini Massolin Nzola Mendy
カリアリの先発(4-3-3、ラージョ・バジェカーノとの親善試合) 4-3-3 出典: cagliaricalcio.com(カリアリ公式)の試合レポート。列内の並びは公式に明示がないため、表記順に並べている

9月12日のアタランタ戦、菅原由勢のカリアリ公式戦デビューは68分からの22分間だった。それから3週間、代表活動による長い中断を挟んだ10月3日、国際親善大会「トロフェオ・デ・バジェカス」でラージョ・バジェカーノと対戦したカリアリで、菅原は右サイドバックとして先発し、途中交代なしの90分を戦い抜いた。試合は1-1のままPK戦に突入し、菅原自身が蹴ったキックも確実にゴールへ収まった。

カリアリ公式が伝えたPK戦と、ピザカネ監督の名指し評価

出典: MATCH REPORT | RAYO VALLECANO-CAGLIARI 5-6 ON PENALTIES(カリアリ公式・2026年10月3日)

試合は23分にアルバロ・ガルシアの先制点を許し、77分にンゾラが押し込んで1-1。延長無しでそのままPK戦に入った。公式はPK戦の結果をキッカー名付きで列挙している。

“PENALTIES: Oscar Valentín SCORED, Sugamele SCORED, Nteka SCORED, Sulev SCORED, Fran Pérez SCORED, Sugawara SCORED, Isi SAVED, Gagliardini SAVED, Rayane SCORED, Ciervo SCORED, Pelayo SAVED, Zé Pedro SCORED.”

(PK戦:オスカル・バレンティン成功、スガメーレ成功、ンテカ成功、スレフ成功、フラン・ペレス成功、菅原成功、イシ失敗、ガリアルディーニ失敗、ラヤネ成功、シエルボ成功、ペラージョ失敗、ゼ・ペドロ成功。)

カリアリはPK戦を6-5で制した。先発メンバー表を見ると、GKラドゥノヴィッチ(46分までにカプリーレと交代)を除く残り10人のうち、交代なく90分通して戦ったのは菅原とケーファーの2人だけで、それ以外のフィールドプレーヤーは62分から86分の間に次々と交代していった。

試合後、ピザカネ監督は公式インタビューで菅原の名前を挙げている。

“Everyone who came on did well, from Sugawara to Massolin, as did all those who have had less playing time so far.”

(ピッチに立った選手は、菅原からマッソリンまで全員が良いプレーを見せた。出場機会がまだ少なかった選手たちも同様だった。)

出典: POST-MATCH | COACH PISACANE AFTER THE FRIENDLY IN MADRID(カリアリ公式・2026年10月3日)

デビュー22分から90分フルへ、空いた3週間の意味

この90分は、菅原にとって加入後最長の出場時間である。9月12日のアタランタ戦デビューは途中出場の22分間、クラブ公式の個人ページは10月時点でも公式戦の出場記録自体が乏しいままだった(既報)。右サイドバックのレギュラーはゼ・ペドロが務めており、新天地でのポジション争いはまだ途上という見立てだった。

今回の90分出場が、争いに決着がついたことを意味するかは別の話である。この試合は公式戦ではなく、代表ウィークの中断期間に組まれた親善大会だった。ピザカネ監督自身、試合後のコメントで「リーグ再開に向けて重要な手がかりを得るためのテスト」と位置づけており、出場機会の少ない選手(ガリアルディーニ、スレフ、アカラキリ、ピロら)を積極的に試す場だったことを明言している。菅原が90分使われた背景には、レギュラー陣の多くが代表活動で不在だった事情も重なっている可能性が高い。

それでも、「良いプレーを見せた」という監督の評価が名指しで記録に残ったこと、そして自身の蹴ったPKを確実に沈めたことは、22分間のデビューからの前進には違いない。10月11日のユヴェントス戦でリーグが再開したとき、この90分がピザカネ監督の選考にどう反映されるかが、次の確認点になる。

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