DF濃野公人、守備の選手がまさかのMLS初ゴール2発

2026.09.27 濃野公人

Vancouver Whitecaps vs. D.C. United | Full Match Highlights | Müller BANGER & 6-GOAL THRILLER!(Major League Soccer 公式チャンネル)

Johnson Bartlett Hefti Kurokawa Rowles Nono Peglow Dozzell Hopkins Ordaz Kijima
DCユナイテッドの先発(敵地でのバンクーバー戦、9月26日) 5-3-2 出典: DCユナイテッド公式の試合レポート「Post-Match Facts」に載る先発表。左右の配置・列分けは公式に明示が無いため、記載順に並べている

9月26日、DCユナイテッドは敵地BC PlaceでウェスタンカンファレンストップのバンクーバーWCと3-3で引き分けた。チーム得点源のタイ・バリボとルイス・ムンテアヌが代表活動で不在という中、DFの濃野公人が16分と80分にゴールを記録し、この2点が自身にとってDCユナイテッドでの初得点になった。

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現地はこう書いた

出典: Post-Match Facts | #VANvDC(DCユナイテッド公式・2026年9月27日掲載の試合レポート)

クラブ公式は、この試合を振り返る本文で不在の主砲2人と濃野の名前を並べて書いている。

With top scorers Tai Baribo and Louis Munteanu away on international duty, defender Kimito Nono stepped up in their absence, scoring a brace for his first two goals with D.C. United.

(得点源のタイ・バリボとルイス・ムンテアヌが代表活動で不在の中、DFの濃野公人がその穴を埋め、DCユナイテッドでの自身初ゴールとなるブレースを記録した。)

「Player Notes」欄には、2得点それぞれの起点と、90分間の個人スタッツが数字付きで載っている。

Defender Kimito Nono scored his first two goals for D.C. United in the 16th and 80th minute. Nono recorded seven shots and won four ground duels in 90 minutes played.

(DFの濃野公人が16分と80分にDCユナイテッドでの自身初ゴールを記録。90分間で7本のシュートを放ち、4回の競り合いを制した。)

2点目の場面では、同じ日にMLS今季2度目の先発を果たした木島萌生の名前がアシストとして明記されている。

D.C. United | Kimito Nono | Hosei Kijima (80’)

(80分、DCユナイテッド、得点は濃野公人、アシストは木島萌生。)

「決めさせる係」が一夜で得点源に変わった

9月9日の対コロンバス・クルー戦の記事で書いたとおり、濃野はクラブ公式の選手ページで「DF」に分類され、その持ち場は前線ではない選手だ。あの試合でも濃野は自らのシュートをクロスバーに嫌われ、その代わりに21分後のクロスで味方の得点を演出していた。「自分で決めにいく形から、味方に決めさせる形へ」役割を切り替える選手、というのがそこまでの濃野像だった。

今回はその像がそのまま裏返った。16分に先制点を自ら決め、後半終盤の80分にはもう一度、今度は木島萌生のアシストを受けて突き放しの2点目を沈めた。同じ選手が、味方に決めさせる側から自分で決める側へ、9月9日とは逆方向に役割を切り替えたことになる。

クラブ公式が「stepped up in their absence(その穴を埋めた)」と書いているとおり、この試合はチーム得点源のバリボとムンテアヌが代表ウィークで不在という状況だった。得点力を期待されていない持ち場の選手が、主砲不在の試合で自身初得点を2つ同時に手にしたという巡り合わせは、偶然が重なっただけとは言い切れない。バンクーバーはウェスタンカンファレンス首位(勝ち点50)、DCユナイテッドはプレーオフ圏外に沈む状況(勝ち点30)での一戦であり、アウェーで2度もリードを追いつかれながら勝ち点1を持ち帰れたのは、この濃野の2発があったからこそと見てよさそうだ。

木島萌生にとっても意味のある試合だった。クラブ公式によれば、この日の先発は3月1日の対オースティンFC戦以来、今季2度目のMLS先発。長い間先発の座を離れていた選手が、復帰戦でチームメイトの決定点に絡んだことになる。

なお、DCユナイテッドのもう一人の日本人選手である黒川圭介も、65分のルーカス・バートレット弾でアシストを記録している。この試合、DCユナイテッドの3得点のうち2つに日本人選手の名前が絡んでいた。

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