中島翔哉、FKも崩しも決めきれなかった90分の意味
9月12日、リーガ・ポルトガル2部第6節。ポルティモネンセはホームでCDトンデラに敗れた。前半30分にファン・デル・ハイデ、後半51分(VAR確認の末に)マテウス・サラーラの得点でトンデラが2点を先行し、終了間際の88分にダニオ・ジャッシがポルティモネンセの1点を返している。
中島翔哉はこの試合、途中交代の記録が無い。90分間、ピッチに立ち続けた。その90分の中で、クラブ公式の試合レポートが名指しで描写した中島の場面は2つあるが、どちらも得点には結びついていない。
現地はこう書いた
クラブ公式の試合レポート(分単位実況)は、後半61分の場面をこう記録している。
Livre direto apontado por Shoya Nakajima, a bola fica na barreira do Tondela.
(中島翔哉が直接FKを狙ったが、ボールはトンデラの選手が作る壁に当たった。)
その少し前、49分の場面はこう書かれている。
Djassi entra pela esquerda, combina com Nakajima dentro da área, mas o japonês não consegue controlar a bola.
(ジャッシが左サイドから持ち込み、ボックス内で中島と連係したが、日本人選手はボールを収められなかった。)
出典: Portimonense 0 - 2 CD Tondela | Liga Portugal Meu Super(ポルティモネンセ公式・試合レポート)
それがどういう意味か
この試合でトンデラが決めた2得点、ポルティモネンセが返した1得点、いずれにも中島は直接絡んでいない。それでも試合レポートが個別に名指しした中島の場面は、この2つだけだった。チームメイトの多くは交代・警告の記録以外に名前が出てこない中、中島は「決まらなかった」形であれ、2度名前が残っている。
61分の直接FKを任されていたという事実は、この試合での中島の役割の一端を示す。セットプレーの1本目を託される立場にいたことになる。ただし、この1本だけでは、それが普段からの役割なのか、この試合限りの采配だったのかは判断できない。
もう一つ注目できるのは、0-2とビハインドを負う展開でも、アレックス・コスタ監督が中島を最後まで下げなかったことである。64分・75分・後半開始時と、監督は複数の選手を入れ替えているが、中島はその対象にならなかった。もっとも、これが戦術的な信頼によるものか、ベンチに代わりの選手がいなかっただけかは、この1試合の記録だけでは判別できない。
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