小杉啓太がフル出場した90分、フランクフルトは2分間で壊れた
小杉啓太は90分を戦い抜いた。20歳の左サイドバックにとって、ブンデスリーガで2試合連続の先発フル出場である。
ただ、その90分のうち、勝負がついたのは2分間だった。
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現地はこう書いた
9月6日、ホーム開幕戦。フランクフルトは6分にブルカルトが決めて先制した。そのまま前半を1-0で折り返している。小杉は前半終了間際の45分に警告を受けた。
後半、試合はこう動いた。
| 46分 | バウムのオウンゴールで1-1 |
| 47分 | フェルハウアーに決められて1-2 |
| 65分 | クロード=モーリスに加点され1-3 |
| 89分 | リーダーの直接FKで1-4 |
出典: Spielbericht Eintracht Frankfurt - FC Augsburg 1:4(アイントラハト・フランクフルト公式)
クラブ公式に載ったスポーツ部門責任者マルクス・クレッシェの言葉。
After conceding two quick goals, we never really got back in the game and were unable to replicate our first-half performance.
(立て続けに2失点したあと、我々は試合に戻れず、前半のパフォーマンスを再現できなかった。)
監督アディ・ヒュッターは、失点の質についてこう言っている。
It’s rare to concede two goals out of practically nothing. What we need to do is add consistency to our game.
(実質何もないところから2点を失うのは珍しい。我々に必要なのは、試合に一貫性を加えることだ。)
出典: Nicht mehr ins Spiel gefunden(アイントラハト・フランクフルト公式)
それがどういう意味か
監督が「何もないところから」と言っているのが要点である。崩されての失点ではない。押し込まれた末の失点でもない。オウンゴールと、その直後の1本。
クラブ公式の分析には、その間隔が秒単位で書かれている。
76 Sekunden lagen zwischen dem 1:1 und 1:2, nach Wiederanpfiff dauerte es 102 Sekunden, bis die SGE den Rückstand aus der Hand gegeben hat.
(1-1と1-2の間は76秒だった。後半のキックオフから102秒で、SGEはリードを手放した。)
前半は自分たちの形で進んでいた試合が、102秒で別の試合になった。
先制点を決めたブルカルトの総括が、このチームの現在地をそのまま説明している。
You emerge from half-time and suddenly you’re 2-1 down. The first two goals we conceded really hurt.
(ハーフタイムから出てきたら、いきなり1-2になっている。最初の2失点が本当に痛かった。)
As a young team, we’re still a work in progress. It’s been a big transition for us, but we shouldn’t be losing 4-1 at home.
(若いチームとして、我々はまだ発展途上だ。大きな移行期にあるとはいえ、ホームで1-4で負けていいわけがない。)
監督は小杉を名指しで擁護した
そして、その若手のひとりとして小杉の名前が公式に出ている。ヒュッターはクラブの分析記事でこう語っている。
Wir gehen diesen Weg mit jungen Spielern wie Elias Baum und Keita Kosugi. Vorher haben alle geschimpft, warum Elias Baum nicht früher zum Zug kommt.
(我々はエリアス・バウムや小杉啓太のような若い選手たちと、この道を行く。以前はなぜバウムをもっと早く使わないのかと、みんなが文句を言っていた。)
そして監督は、自分の仕事は「どうすればもっと安定するかを考えること」であり、「若い選手たちがミスをしても、彼らの側に立つ」と述べている。
これは擁護であると同時に、ミスがあったことの認定でもある。クラブ公式は、どの場面が誰のミスだったかまでは書いていない。だが監督が名前を挙げて「ミスをしても」と言った以上、小杉がこの試合で何らかのミスをしたことは、クラブ側も認めている。
それでも交代はなかった。90分である。
出典: Das war Frankfurt gegen Augsburg(アイントラハト・フランクフルト公式)
何がまだ分からないか
どのミスが小杉のものだったかは、公式には書かれていない。45分の警告がどの場面のものかも同様である。現地紙の個別採点は、当サイトが直接確認できる形では公開されていない。
つまり確かなのは3つだ。20歳が2試合続けて90分を任されたこと。チームが102秒で壊れたこと。そして監督が名前を挙げて擁護したこと。
見るべき点は1つである。ホームで1-4という負け方をしたあと、若い最終ラインをそのまま使い続けるのか。ここで小杉が外れれば、「若い選手たちの側に立つ」という言葉の価値が決まる。
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