0-3で沈んだOHルーヴェン、決定機はすべて山田新経由だった

2026.10.01 山田新荻原拓也
Van den Heuvel Dussenne Lawrence Pletinckx George Verstraete Schrijvers Ogiwara Gil Ikwuemesi Yamada
OH Leuvenの先発(3-1-4-2)。クラブ公式の選手名鑑のポジション区分(Verdedigers/Middenvelders/Aanvallers)をもとに並べた。左右の配置は試合データに記載が無いため、各列を背番号順に並べている 3-1-4-2 出典: 先発11人はベルギー・プロリーグ公式の試合センター。ポジション区分はOH Leuven公式選手名鑑

9月7日、ジュピラー・プロリーグ第5節。OH LeuvenはアウェーでSKベフェレンに0-3で敗れた。68分にロケサ、84分にマルガリータ、90+1分にカボレが決め、スコアだけ見れば終始押し込まれた試合に見える。

だがリーグ公式の試合データでは、OH Leuvenがこの90分で記録した「決定機(grote kansen)」はたった1つ。ベフェレン側の4つに対してである。その1つを含め、クラブ公式・リーグ公式の記録に残るOH Leuven側の好機は前半のうちに3度あり、そのすべてに山田新が絡んでいた。

開始1分、山田のクロスに荻原が反応した

クラブ公式の試合レポートは、立ち上がりの場面をこう書いている。

Al in de openingsminuut bracht Yamada de bal voor doel, waar Ogiwara meteen stevig uithaalde. Schenk stond echter goed opgesteld en hield de Japanner van de openingstreffer.

(開始1分、山田がボールをゴール前に運び、荻原がすぐさま強く打った。しかしシェンクが良いポジションを取っており、この日本人選手を先制点から遠ざけた。)

出典: Nederlaag tegen SK Beveren(OH Leuven公式・2026年9月7日)

荻原はOH Leuven公式の選手名鑑では左サイドバック(Verdediger)に区分されている選手で、守備の選手がキックオフ直後にゴール前でシュートを打つ場面まで入り込んだことになる。

リーグ公式の試合センターは、山田自身もこの前半のうちにあと2度、好機に絡んだと記録している。13分には「ペナルティエリア中央からのヘディング」が枠の外へ、前半アディショナルタイム(45+1分)には「ペナルティエリア中央からの右足シュート」が枠の外へ逸れた。いずれも得点には結びついていない。

出典: SK Beveren vs OH Leuven(ベルギー・プロリーグ公式・試合センター)

1つだけの決定機は、後半が始まる前にもう終わっていた

リーグ公式のチーム統計は「決定機:ベフェレン4、OH Leuven 1」と記録している。OH Leuvenがこの試合で手にした決定機はただ1つで、それも決まらなかった。どの場面が決定機に分類されたのかまでは試合データからは分からないが、前半に記録された3つの場面——1分・13分・45+1分、いずれも山田が絡む——のどれかであることは間違いない。

0-3というスコアだけを見れば、OH Leuvenが終始劣勢だった試合に見える。だが実際には、最初に決定的な場面を作ったのはOH Leuvenの方だった。ベフェレンが68分に先制するまで、試合の67分間はスコアレスのままだった。

荻原は55分に交代でピッチを退いている。ベフェレンが68分に先制した時点で、荻原はすでにベンチにいた。山田は72分、イクウェメシとともに交代しており、68分の先制点はピッチの上で見ていたことになる。84分・90+1分の追加点が生まれたときには、決定機を作った2人とも、すでにベンチの中だった。