先発から外れた鈴木淳之介が、3日後に戻って無失点の5-0

2026.09.11 鈴木淳之介
Ramaj Suzuki Beijmo Sørensen Markgráf Meling Clem Delaney Maseko Dadason Silva
9月6日・OB戦のFCコペンハーゲン先発 5-2-3 出典: FCコペンハーゲン公式の試合ページの先発表。左右の配置は公式に明示がないため、表記順に並べている

デンマークの首位攻防戦で、鈴木淳之介は先発から外れた。3日後、彼は先発に戻り、FCコペンハーゲンは敵地で5-0で勝った。

この1週間に起きたことは、クラブ公式のページだけでほぼ追える。日本語にはまず出てこない種類の記録である。

現地はこう書いた

9月3日、パルケン。FCコペンハーゲンはFCノアシェランを2-0で下し、首位に立った。クラブ公式の試合レポートは、この日の先発変更をこう書いている。

Vi skiftede to fra mandagens Sønderjyske-kamp: Asger Sørensen og Ákos Markgráf startede for Suzuki og Gabriel, hvilket sendte Beijmo ud på højre back, og de to nye spillede centralt i forsvaret.

(月曜のスナボースケ戦から2人を入れ替えた。アスガー・スアンセンとアーコシュ・マルクグラーフが鈴木とガブリエウに代わって先発し、それによってベイモが右SBに出て、新しい2人が守備の中央でプレーした。)

鈴木が入ったのは77分。マルコス・ロペスとアレックス・クラルに代わって、ビアイェル・メリングと同時に投入された。同じレポートの結びでは、その日の守備をこう評価している。

… vi skylder at fremhæve, at vi altså spillede med et helt nyt midterforsvar i form af Sørensen og Markgráf, der – ligesom alle andre – bidrog stærkt til den solide holdpræstation.

(……付け加えておくべきは、我々がスアンセンとマルクグラーフというまったく新しいセンターバックの組で戦ったということで、彼らは他の全員と同じく、堅いチームパフォーマンスに大きく貢献した。)

出典: Kampreferat: Toppræstation i Parken sendte løverne til tops(FCコペンハーゲン公式)

3日後の9月6日、オーデンセでのOB戦。クラブ公式の試合ページが載せた先発表は、GKのラマイに続けて鈴木を最初に置いている。ベイモ、スアンセン、マルクグラーフ、メリングと並ぶ5人の守備の一角である。結果は0-5、鈴木は交代の記載がなく、無失点の90分を戦った。

出典: OB vs. F.C. København 2026-09-06(FCコペンハーゲン公式)

ボー・スベンソン監督は試合後、この日の入れ替えの理由を説明している。

Det var en dejlig sejr på en dag, hvor vi både mangler nogen på grund af skader og desuden startede Elyounoussi og Král ude, fordi de har spillet rigtig mange minutter.

(負傷で何人かを欠いたうえに、エリョウヌシとクラルは非常に多くの時間を戦ってきたので先発から外した。そういう日に得られた、うれしい勝利だった。)

Men vi viste igen, at vi har en stærk gruppe, hvor de nye spillere præsterede godt, og hvor dem, der kom ind fra bænken i løbet af kampen også gjorde en forskel.

(だが我々は、強いグループを持っていることを改めて示した。新しい選手たちはいいパフォーマンスを見せたし、試合中にベンチから入った選手も違いを作った。)

出典: Bo Svensson: En meget professionel indsats(FCコペンハーゲン公式)

それがどういう意味か

3日で起きたことを並べると、外されたのではなく回されていることが分かる。

日付相手鈴木
8月31日スナボースケ(ホーム)先発・90分
9月3日ノアシェラン(ホーム・首位攻防)ベンチ → 77分から出場
9月6日OB(敵地)先発・90分・無失点

コペンハーゲンはこの間、8月23日に敵地でビボーに0-4で敗れている(FCコペンハーゲン公式の試合ページ)。9月3日と6日はその立て直しの2試合で、クラブは大きい試合には経験のあるCBの組を、中3日の敵地には鈴木を含む5人の守備ラインを使った。監督の言葉にある通り、負傷者が複数いるなかでの運用である。

ここで効いてくるのが、クラブが加入時に書いた鈴木の売り文句だった。公式の選手ページは彼を「SBとしても3バックの一角としても使える」柔軟な守備者として紹介している。9月6日の先発表で彼が並んだのは、まさに5人の守備ラインの端だった。汎用性を理由に獲った選手を、日程が詰まったところで実際に汎用的に使っている。

出典: Junnosuke Suzuki | Defender(FCコペンハーゲン公式。デビューは2025年9月24日のリュンビュー戦、背番号20)

そして9月10日、クラブは9月11日のACホーセンス戦に向けた20人のメンバーを発表した。背番号20・鈴木淳之介は入っている。

出典: Truppen mod AC Horsens(FCコペンハーゲン公式)

何がまだ分からないか

  • 9月6日に鈴木がどのポジションで出ていたか。クラブ公式の先発表は名前を並べるだけで、左右や役割を明示していない。GKの次に置かれているという表記順から5人の守備ラインの一角と読めるが、左右どちらだったか、3バックの一角だったのか5バックの一角だったのかは、この表記からは決められない。
  • 9月3日に外れたのが序列の話なのか、大きい試合だけの話なのか。クラブは「まったく新しいセンターバックの組」を称賛しており、その2人が今後も優先される可能性はある。一方で9月6日に鈴木が戻っていることは、単純な序列低下とは合わない。ACホーセンス戦の先発表が、この問いの最初の答えになる。
  • 鈴木自身の言葉。この1週間、クラブ公式に鈴木のコメントは載っていない。出ているのは監督の言葉と、クラブが自分の視点で書いた試合レポートだけである。