中山雄太、いつもの配球役が初めて自分の得点に変わった
9月30日、レッドスター・ベオグラードは提携クラブ・ニェゴシュ(ローヴチェナツ)の創立80周年を祝う親善試合で7-0と大勝した。試合の主役は2点ずつ決めたラドヴィッチとラゾヴィッチだが、39分にはDF中山雄太もブカリの折り返しを一度のタッチで沈め、7得点のうちの1点に名前を刻んだ。
クラブ公式が39分の一撃を実況
出典: Његош - Црвена звезда 0:7 (0:3)(レッドスター・ベオグラード公式・2026年9月30日掲載の試合レポート)
クラブ公式は39分の得点をこう描写している。
Букари је послао пас за Накајаму, који је из прве шутирао са ивице казненог простора и тако савладао чувара мреже домаћина.
(ブカリが中山にパスを送り、中山はペナルティエリア際から一度のタッチでシュートを放ち、ホームチームの守護神を破った。)
試合はヴォイヴォディナ地方の町ローヴチェナツで行われた「ревијална утакмица(レビュー試合=デモンストレーション的な親善試合)」で、クラブ公式は別記事で、提携クラブ・ニェゴシュの創立80周年記念行事の一環だったと説明している(出典: Звезда увеличала јубилеј ФК Његош)。セルビア・スーパーリーガは国際Aマッチウィークで中断中で、この一戦はリーグ戦ではなく親善試合である。
お膳立て役が、今度は自分で仕留めた
中山はこの日、別の場面でもいつも通りの顔を見せていた。12分、マタノヴィッチの縦パスを受けた中山は、折り返しをラドヴィッチに送ったが、シュートはブロックされている。味方に機会を作る動きがまず先に出た。
この「お膳立て役」という像は、10日前の試合でも同じ形で記録されていた。9月20日のラドニチュキ・ニシュ戦(セルビア・スーパーリーガ第10節、3-0勝利)で、中山は敵陣深くへの縦パス1本でアルナウトヴィッチを走らせている。
出典: Црвена звезда - Раднички 3:0 (2:0)(レッドスター・ベオグラード公式・2026年9月20日掲載の試合レポート)
Накајама је сјајном дугом лоптом пронашао Арнаутовића у противничком казненом простору, а искусни шпиц је успео да се загради и одигра повратни пас за Катаија. Звездин Магико је потом прецизно гађао са ивице шеснаестерца, али је Костић успео да интервенише и заустави његов ударац.
(中山が見事なロングボールで敵陣のアルナウトヴィッチを見つけ、経験豊富なこのストライカーは体でボールを収めてカタイへ折り返した。カタイはペナルティエリア際から正確に狙ったが、相手GKコスティッチが反応してシュートを止めた。)
このときも「ペナルティエリア際からのシュート」まで到達しながら、最後は味方のシュートが止められて終わっている。9月30日の得点は、それとほぼ同じ形――縦パスやスルーが敵陣深くまで運ばれ、ペナルティエリア付近で最後のシュートに辿り着く形――が、今回はブカリから中山自身へと返ってきて実った結果と見ることができる。
中山は本来、攻撃の起点になるロングパスや縦パスで名前が挙がる最終ラインの選手だ。今回のようにペナルティエリア際で自ら仕留める形は、この10日間の記録に残る2試合を並べて初めて、「いつもお膳立てする側」の役回りがそのまま自分の得点に変わった珍しい一夜だったと分かる。
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