三好康児、新ポジションでのドイツ初ブレース
9月5日、アウェーのドレスデン戦。三好康児は前半だけで2得点を挙げた。2. ブンデスリーガ公式は、いつもの右ウイングではなく「10番」の位置で先発したことを、その理由として挙げている。
現地はこう書いた
出典: Dynamo Dresden - Bochum(2. ブンデスリーガ公式・ライブテキスト・2026年9月5日)
4分、三好が先制点を決めた。
Bochum press Dresden high up the pitch, causing Rapp to lose the ball to Çokaj, who plays it through to Miyoshi. One-on-one with the goalkeeper, the Japanese forward coolly slots the ball into the bottom-left corner of the net.
(ボーフムが高い位置からプレスをかけ、ラップがチョカイにボールを失う。チョカイが三好へ通し、GKと一対一になった日本人FWは、冷静にゴール左下へ流し込んだ。)
15分には、この起用そのものについて公式がこう説明している。
Miyoshi scores in a new role. The regular right winger playing as a number ten for Taz today, scores - he has never played this role from the start for Bochum, only ever as a substitute.
(三好が新しい役割で得点。ふだんは右ウイングの三好は、この日はターツの代わりに10番として出場しており、ボーフムでこのポジションから先発したのは今回が初めて。これまでは途中出場でしか経験がなかった。)
25分、2点目。
The Japanese player, found brilliantly by Meyer in behind the defence, runs through on goal and finishes confidently into the bottom right corner. Once again, Bochum’s high press and a Dresden turnover were the key.
(トム・マイヤーの見事なパスで最終ラインの裏に抜け出したこの日本人選手は、自信を持って右下隅に流し込んだ。ここでもボーフムのハイプレスとドレスデンのミスがきっかけになった。)
公式はその直後、こう書き添えた。
First brace. Miyoshi scores his first brace in Germany.
(自身初のブレース。三好がドイツで初めての2得点を記録した。)
前半終了間際には、この日の三好についてまとめてこう評している。
The revelation of the match so far has been Miyoshi in his new role. The Japanese player is truly flourishing in a central position and where he was previously considered a squanderer of chances, he kept his cool twice in front of Schreiber today. Miyoshi alone has had as many shots on goal (three) as the whole of Dresden.
(ここまでの試合で驚きだったのは、新しい役割での三好だ。この日本人選手は中央のポジションで本当に開花しており、以前は決定機を外す選手とみなされていたが、この日はGKシュライバーの前で2度とも冷静に決めきった。三好1人のシュート数(3本)が、ドレスデン全体のシュート数と並んでいる。)
試合後、クラブ公式の「Stimmen(談話)」記事に、三好本人の言葉が載っている。
Ich bin sehr glücklich, dass ich zweimal getroffen habe.
(2度決めることができて、とても嬉しい。)
出典: Stimmen(VfLボーフム公式・2026年9月5日)
それがどういう意味か
「以前は決定機を外す選手とみなされていた」という一文が、この記事の核心である。日本語の移籍・出場記録だけでは追えない、現地の評価の蓄積がここに出ている。
リーグ公式が繰り返し強調しているのは、ポジション変更そのものである。ふだんの右ウイングではなく、エニス・チョカイと並ぶ中盤の一角、公式の言い方では「10番」として先発したのはこの試合が初めてで、それが2得点という結果に直結した。三好は65分にもハットトリックに迫る決定機を迎えている。
So close to a hat-trick! Rasmussen plays the ball back from the left, where Miyoshi shoots immediately - Schreiber can just about clear the ball for a corner under pressure.
(ハットトリックまであと少し!ラスムセンが左から折り返し、三好がすぐさま放ったシュートを、シュライバーが辛うじてコーナーに逃れた。)
何がまだ分からないか
リーグ公式が言う「10番」の位置が、先発表の基本布陣(4-2-3-1)のどこに当たるかは、この記事だけでは厳密には確定できない。先発リストではエニス・チョカイと並ぶ中盤の一角として記載されており、実際の立ち位置を図示以上の精度で特定する材料はない。
この起用が今節限りだったのか、今後も続くのかは、次節以降のリーグ公式・クラブ公式の先発表を見るまで分からない。三好は20分に警告も受けており、規律面の評価も含めて次節の起用法を見ることになる。
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