宮代大聖、フル出場に届かない71分で刻んだ決勝点の起点
9月13日、ラ・リーガ2部(ハイパーモーション)第5節。UDラス・パルマスはアウェーのカディスCF戦を0-1で制した。今季ここまで4試合で通算107分の出場に留まっていた宮代大聖は、この日先発に名を連ねると、後半開始直後にGKの反応を引き出す一撃を放ち、そこから決勝点が生まれた。
現地はこう書いた
クラブ公式の試合レポートは、59分の決勝点の場面をこう書いている。
Las Palmas’ waves of attacks finally paid off, with Enrique Clemente’s goal at the hour mark. The defender joined the attack to complete a play in which Miyashiro had tested goalkeeper Ezkieta’s reflexes.
(ラス・パルマスの波状攻撃がついに実を結び、エンリケ・クレメンテが決勝点を決めた。このディフェンダーは攻撃に加わり、宮代がGKエスキエタの反応を試す場面から続いたプレーを完成させた。)
同じ試合の前半には、宮代自身が直接関わった場面がもう一つあった。28分、ボンファンティがセットプレー後のこぼれ球を押し込んでいったんはゴールになったが、VAR判定でこう覆されている。
Following a VAR review, the 0-1 was disallowed as it was deemed that the ball had touched Miyashiro’s arm in the preceding action.
(VARの確認の結果、その直前の場面でボールが宮代の腕に触れていたと判定され、0-1は取り消された。)
出典: Las Palmas tastes victory again in Cádiz in 2026 (0-1)(UDラス・パルマス公式・試合レポート)
クラブ公式の選手名鑑ページには、この試合を終えた時点での宮代の今季通算が載っている。
Min. jugados 107 / Goles 1 / Partidos 4
(出場時間107分/得点1/試合数4)
出典: Plantilla primer equipo(UDラス・パルマス公式・選手名鑑)
それがどういう意味か
この試合で宮代は71分プレーしている(先発から71分に交代)。クラブ公式が示す今季通算107分・4試合という数字と突き合わせる。
残り3試合の合計出場時間は36分(107分−71分、自分で計算)にしかならない。1試合平均12分ほどの出場が続いていたところに、この試合だけで71分が積み上がった計算になる。数少ない出場機会の中で迎えた、今季いちばん長いプレー時間だった。
その71分のうち、記録に残る関与は好悪の両方向にはっきり出た。前半28分には、ボンファンティのゴールが「宮代の腕に触れていた」という理由でVARに取り消されている。チームの得点を自ら消しかねない場面だった。
それでも後半開始直後の59分、クラブ公式は宮代の仕掛けを「GKの反応を試すプレー」と名指しし、その直後にクレメンテが決勝点を押し込んだと書いている。同じ選手の同じ試合の中に、得点を消した場面と決勝点を呼んだ場面が両方あった、とクラブ公式の記述からは読める。
監督ルベン・デ・ラ・バレラは試合後のコメントで、このカテゴリーでデビューする若手を抱えるがゆえの「支払うべき代償」に触れているが(Rubén de la Barrera: “Everyone rows in the same direction, regardless of the minutes they have.”・クラブ公式)、名指ししているのはバレンティン・ペッツォレージとイニャキ・ゴンサレスの2人で、宮代への直接の言及は無かった。
何がまだ分からないか
「GKの反応を試すプレー」が具体的にどんな形だったかは、この記事だけでは分からない。シュートが弾かれてクレメンテが押し込んだのか、別の形の関与だったのか、クラブ公式の文章は動作の中身までは書いていない。
今季1得点となっている宮代自身のゴールが、いつ・どの試合のものかも今回は確認できていない。この試合でゴールを決めたのはクレメンテであり、宮代の得点はそれより前の3試合36分の中にある計算になるが、該当の試合は特定できていない。
この71分が一時的な起用なのか、今後の先発定着につながるのかも分からない。次節以降の先発表を見れば、この試合が例外だったのか、出場時間が積み上がる流れの始まりだったのかが見えてくる。
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