松木玖生、こぼれ球に反応した泥臭い一撃が敵地勝利を呼んだ
10月14日、カロウ・ロードでのノリッジ・シティ戦。サウサンプトンは0-1で勝利し、今季リーグ戦では初めてとなる敵地での勝利を手にした。54分の決勝点を決めたのは松木玖生である。
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こぼれ球に反応した場面をクラブ公式が実況
クラブ公式の試合レポートは、決勝点の場面をこう描写している。
“The goal owed much to the wing play of Edozie. Found by Azaz on the left touchline, Edozie slowed down to allow Jack Stacey to get close to him before sharply wriggling away from his marker and into the box. When Edozie’s cross was pushed out by Grimshaw and not properly cleared, Jander drilled a low shot back into the crowded penalty area and Grimshaw, perhaps unsighted by Matsuki in front of him, could only parry, allowing the Japanese to pounce on the rebound.”
(この得点は、エドジーのウイングプレーによるところが大きかった。アザズに左タッチライン際でボールを預けられたエドジーは、あえて速度を落としてジャック・ステイシーを引きつけてからマーカーを振り切り、ボックス内へ入っていった。エドジーのクロスをGKグリムショーが弾くとそれが十分にクリアされず、ヤンダーがペナルティエリア内の混戦へ低いシュートを打ち込む。グリムショーは目の前に立つ松木に視界を遮られたのか、はじくことしかできず、こぼれ球にこの日本人選手が反応して押し込んだ。)
出典: Report: Matsuki strikes to give Saints first away win(サウサンプトン公式・試合レポート、2026年10月14日)
この試合、エッケルト監督は中3日前の敵地ポーツマス戦(10人で戦った末の勝利)から先発を4人入れ替え、ノッティンガム・フォレストからのローン加入選手ザック・アボットが右サイドバックでデビューを飾った。前線も新しい組み合わせで、松木が右、サミュエル・エドジーが左、ドビンが中央という3人の並びだった。
派手さより「反応の速さ」が、またチームを救った
9月12日のブリストル・シティ戦で松木が決めた決勝点は、利き足でない左足にボールを持ち替えてから流し込む、技術を見せる一撃だった。今回の決勝点は、それとは対照的な種類の得点である。エドジーの仕掛けからヤンダーのシュートまで、崩しに関わったのはチームメイト2人で、松木の仕事はこぼれ球の軌道を読んでペナルティエリア内の混戦に一番早く反応することだった。クラブ公式が「グリムショーは松木に視界を遮られたのか」と書いているのも、技術というより位置取りの勝利だったことを示す描写である。
派手な崩しの起点にもなれば、こぼれ球にも一番早く反応できる。前回の記事で触れた「2試合連続で試合の趨勢を動かす仕事をした」という評価は、今回でさらに1試合分積み上がった形になる。しかも今回はチームとして今季初の敵地勝利であり、クラブ公式によれば日曜のポーツマス戦に続いて今季初めて2試合連続のクリーンシートを記録した試合でもあった。守備の立て直しが進むタイミングに、松木の決勝点が重なっている。
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