喜多壱也、VAR介入のハンドでPK献上し3失点目に

2026.10.19 喜多壱也
Fraga Ruperez Calderón Kita Balda Aguirre Carbonell Gorosabel Astiazaran Díaz Soroeta
サンセ(レアル・ソシエダB)の先発(喜多壱也はDF登録。列内の並びは公式記載順によるおおよその配置) 4-3-3 出典: realsociedad.eus(レアル・ソシエダ公式)の試合レポート。公式にフォーメーション図の明示は無く、自社で並べ直した

スペイン2部、レアル・ソシエダB(サンセ)は10月17日、ホームでUDアルメリアに2-4で敗れた。後半9分、コーナーからの流れでVARが喜多壱也のハンドを確認してPKを指摘し、これが0-3につながる3点目になった。

クラブ公式が喜多のハンドを名指しで記録

出典: Cuestión de efectividad(レアル・ソシエダ公式、2026年10月17日)

クラブ公式の試合レポートは、3点目の場面をこう書いている。

Tras un córner del conjunto andaluz, el colegiado ha señalado penalti por una dudosa mano de Kita después de revisar la acción en el VAR. Arribas no ha fallado desde los once metros, marcando el tercero.

(訳:アンダルシアの相手チームのコーナーのあと、主審はVARで場面を確認した末、喜多の疑わしいハンドでPKを指摘した。アリバスは11メートルから確実に決め、3点目とした。)

試合は23分にシペンガの速攻でアルメリアが先制し、38分にミゲルが追加点。前半を0-2で終えたサンセは、後半開始早々の54分にこのPKで0-3とされた。その後58分にアスティアサランがサンセの1点を返し、アディショナルタイム90+5分にマリエスクレナが2-3まで詰め寄ったが、直後の90+6分にルペレスのオウンゴールでアルメリアが突き放し、2-4で終わった。

前半の決定機不足が、後半のPKで致命傷に変わった

クラブ公式はこの試合の見出し自体を「Cuestión de efectividad(効率の問題)」としている。本文によれば、前半はサンセが主導権を握り、ソロエタがヘディングと1対1の決定機を2度外した一方、アルメリアは少ないチャンスを速攻とこぼれ球から確実に決めていた。公式が言う「効率の差」は、後半9分の場面にもそのまま当てはまる。サンセが決定機を活かせずにいた流れの中で、アルメリアは自ら得点機を作ったわけではないセットプレーの混戦から、喜多のハンド一つでPKという確実な得点源を手にした。

喜多はこの試合に先発フル出場し、交代の記録は無い。京都サンガの下部組織出身で、2025年にレアル・ソシエダBへ期限付き移籍、2026年6月30日付で完全移籍が成立したばかりの21歳である。スペインでの定位置争いが始まったばかりのタイミングで、クラブ公式に名前が残る場面が、好プレーではなく守備側のミスだったのは本人にとって痛手だろう。ただし公式の描写は「dudosa(疑わしい)」という言葉を添えており、意図的な反則とまでは断定していない。